2012.9.15 東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」(宮城公演)

演出が変わって、地方公演も可能になったというミス・サイゴン
ギリギリまで場所が発表されてなかった宮城公演。震災の影響で使える会場が限られていた。主となる宮城県民会館(現・東京エレクトロンホール宮城)が震災後、修理でつかえなかったようで…どうなるのかなぁと思ったのだけど、やっぱり、街中のこの場所に決定した。県民会館復活?という感じ?かな。

この舞台、実は前演出版は観ていないのだけど、出演俳優さんが出ているトーク番組だったりで…ところどころは知っていた。
で、この舞台の変わったところで大きなところといえば、ヘリコプターだろうね…。
実寸大の?デカイ奴がなくなった。あれがネックで?なかなか巡業できない由来だったようですが…。
なんか、オペラ座の怪人のシャンデリア…を思い出す。それは…おいといて。

その問題のヘリのシーンは別の手法がとられていた。
きっと前演出を観た人はモノたりないのかもしれないね…。
ワタシはあれでも十分迫力があったと思うけど。切なさと緊迫感と…。

それにしても…よく耳にはしていた曲たちが…こんな切ない物語の中で流れていたなんて…。
レ・ミゼとも違うし、エリザベートとも違う切なさ。やるせなさ。
キムが健気で切な過ぎる…。


狂言回してきなエンジニアの市村さん…若いなぁ。今回、シングルキャストで、東京、そして、地方と廻っている。すごい役者さんだよ…何気にテレビや映画とかも出てるしさぁ。
泉見くんの亡霊は怖かったよぉ…とその前に市村さんが案内してくるところがあったんだけど…あれを観て(ダンスオブヴァンパイア…)と思ったのは内緒である。

ジョン…岡さんで観たかったのですが…まぁ、いいでしょう(苦笑)


この物語は、物語であるけれど、あるベトナムの少女の事実から作られた物語…だとすれば、あのキムのような女性が戦争中にはたくさんいたのだろう…。
そして、彼女たちの戦後も、まだ戦時中のような、気持ちだったのかもしれない。
戦争ってなんて愚かなものなんだろう…と思う。


今、選挙してるんだけど…。戦争賛成の党があるらしいよね…何考えてるんだろう。