2010.2.13(土) 劇団LGT 「父と暮せば」

仙台の劇団が、秋田でやる…それも、じぶんたちが拠点?としているココラボラトリーで。
ということで行ってきました。
ほんとうは劇団公演間近で、稽古があったんだけど…。
まぁ、自分出てないし…もあるんだけど、一応許可得て…。

ココラボを縦ではなく、横に使っての舞台。
だから、座席数は少ない。
といっても…そう人数もいなかったけど。
聞くところによると、ココラボでやってみたかったらしいです…。
宮城のローカル紙、河北新報でよく名前を見かけ、そこで演劇をやっているという記事を見たから…。
おい、それ自分とこの劇団(笑)

ありがとう…。

そんな話はおいといて…
舞台の話。わたしはほとんど無状態で、観に行った。
井上ひさし の戯曲だということ、広島を舞台にしてる2人芝居であること以外まったくわからない状態で。

調べてみると
井上ひさしの有名戯曲で、映画にもなっている
2人芝居。
内容は、広島原爆投下で終戦あとの広島を舞台に、被爆した娘と、原爆で亡くなった父親の幽霊の物語。
言葉は、当時の広島弁

まず、観た感想は。
原爆を扱ったものではあるが、スピード感と少しのコメディ要素がうまく混ざっていて暗い話ではない…と思った。
でも、訴えるものはある。
父親と娘の絆だとか、戦争はよくないことだとか、命の大事さだとか。

広島弁も難しいだろうし、2人芝居というのは、セリフが多い…
それだけで感動だよ。ワタシは…。

劇団LGT…正式名称は、LiteraryGuildTheatreの略らしい。
主宰者であり、今回、父の役をやった前田さんは、大卒後、文学座の研究所に入所、
小劇場やこまつ座などにも出演し、
東京で研鑽した方。
うん、ハンパなく、すごかった。
ココラボは近いから、汗も、飛ばしたツバも、表情も目も間近に見える。

初回の時間だったからか…ややセリフカミカミなところはあったけど…
秋田でアマチュアが公演するには高い3000円のチケット代は、高くもなかった。
それだけとっても十分見応えがあった。

娘役の宮野さんは、劇団ひまわりの仙台エクステンションスタジオ本科生…やっぱりプロじゃん。
舞台から離れたシーンでのセリフがちょっと聞こえづらかったけど…あとは芯の強い女性を演じきったって感じ。

久々に硬くて、いい芝居を観た…そんな気がしました。

同じ戯曲を…数ヵ月後、シアター・ル・フォコンブルが上演。
ライバルだな…。

父と暮せば
2010.2.13(土) 15時開演
ココラボラトリー 全席自由

福吉竹造…前田有作 福吉美津江…宮野智子