2014.8.9 一人芝居・蜘蛛の糸(平田孝太)・こい(坂本好逸)

こまち演劇祭の一環。一人芝居2本立て。
どちらも秋田でアマチュアとして活動している方。

一本目。
蜘蛛の糸
劇団HOZZY&NANCYの平田さんの一人芝居。
この芝居、確か2年くらい前にもやっていて、観たいなぁって思ってた。
でも…
まず冬公演だったもんで、ちょっと運転がね…。
状態で観にいけず。
やっと念願かなった。

実家の仙台に帰省する予定の日。
遠回りをして、会場のたざわこ芸術劇場小ホールへ。
大ホールは行ったことがあったけど、小ホールは初めて。
こじんまりとしていい舞台。
午前中の早い時間の公演ということも、行けた要因。
家族には感謝。
観劇中、相方とちびこは、抱き返り渓谷へ行っていた。
観光地あってよかった(笑)


で、芝居の感想。
想像とはかなり違ってた…何かってアタシが浅かった(笑)
もうね、かなりイイ舞台でした。
そこにいたのは平田さんではなく、カンダタ
心に闇を持って地獄に落ちたカンダタ…。
まさしく熱演。
うまいなぁ。感心しきり。

やや一本調子的なところも否めないけど…
ヨカッタ。
あれ、秋田市でやったらいいのに。

一度、一緒に舞台に立ってみたい役者さんです。


二本目。
「こい」
坂本さんは初めて見ました。
演劇連盟のなんかやってるみたいですね。
お会いしてるかも…。

年相応の好々爺。
少し今を風刺しているような気もしたけれど…。
淡々と流れていく感じの昔語り風な。
そんな感じ。
何度か、これを公演している得意な一本だとカーテンコールで言っていたような、
何かに書いてあったような…。
でも、稽古不足なのかなぁという感じがして。
人生、そして、演劇の大先輩に申し訳ないけれど。
セリフ噛んだり、スムーズじゃない箇所が何箇所か見受けられたので。
少し残念。

あと…
演出上なのかもしれないけれど、動きが少なくて…。
ワタシの想像力が足りないのかなぁ、
もう少し動きがあれば、その情景が浮かぶのに。と。


まぁ、この日は、静と動のお芝居を観た。
そんな感想です。

2014.6.29 リーディングミュージカル 燃えよドラゴンへの道

泊まりがけの東京は、もちろん帰りの深夜バスまで観劇を入れる。
はい、これ常識(笑)
ってことで、イロイロ検索してたら出てきたこの公演。
一番は、三ツ星キッチンにも何度か出演されている阿部裕さん目当て、
それと
ESSのときに出演されてた安室夏さんも出てるし、
阿部さん出てるのに4500円っていう破格なチケット代。
それから
リーディングだけどミュージカルってナニヨ?
みたいな好奇心。


で、行きました。
会場はザ・キッチンNAKANOって住宅街にある小さなビルの一室。
くつを脱いで入ると左にトイレが一つ、そしてカウンターキッチン。
少し広くなった場所があって
右側の壁際にバイプイスで客席、奥に楽器が置いてあった。
確か、30人とかの定員だったんじゃないかなぁ。あれ?50人?
ワンルームで、そのまま住めそうな場所で、リーディングミュージカル。

正直、凄かったです。
クオリティ高いのに、このお値段って、ボランティアか?なんて思ったくらい
凄かったです。
面白かったし、歌うまいし、間うまいし、笑えるし、でもシンミリもするし、
でも、笑えるし…ダンスあるし、アイドルあるし、パロディもあるし。
ホント、贅沢な時間でした。
まぁ、モチーフはあのブルースリーの「燃えよドラゴン」が軸になってるようだけど
(観たことないんでワカラナイけど、主役の本間憲一さんがモノマネはしてた(笑))
カンフー映画のあるある的な要素もあったり、アイドル映画的な要素もあったりで…
それをテンポよい歌とダンス、セリフで進んでいくという。
舞台というか、やってる場所というか、空間が狭いのにキャストが10人。
迫力あるし、汗は飛ぶ、ツバも飛ぶ(笑)
お客さんを巻き込んでポテチが回ってきたり(笑)

舞台慣れしている役者ばかり(といってもいいハズ)で
一生懸命さのパワーが、そのまま役になっている感じ。
コメディーなので、シンミリはあるけど、ずっと笑いっぱなし。
どこが、持っている台本(一応、リーディングなので台本持っているようですが、
たぶん、ほぼ頭に入ってるっぽかった)に書かれてることなのか
アドリブなのか、なところも多くて、抱腹絶倒でした。


これの形式って2回目だとか…
次また観れる機会があれば行きたいなぁ。


そういえば、生演奏で効果音とかもシンセで入れたりしてたんだけど
雷雨なシーンで、ホンモノ、そう外から雷雨が聞こえたっていう
神がかりなことも起きてました。
あれは、迫力あったよぉ〜。

2014.6.28 三ツ星キッチン LOVE 

LOVE再演。
久々のレッドシアター。
なんか、戻ってきたって感じ。
しかし
…開演10分後に入るという失態。
内容は知っているとはいえ、悔しい〜今回。


メンバーが変わり、曲も増えたという今回のLOVE。
前回同様、いや、前回よりもパワーアップ。
内容がわかっていても泣きました。

正直、3年前の初演とは違う感じ方をしたかな。
というのが最初に思ったこと。
3年前は震災後ということもあり、身近な人が突然居なくなる…
亡くなってしまうことが
あまりにもリアルにリンクしていて…
ボロボロに泣いて…切なくて…でも
残された自分たちは生きなくちゃって強く思ったものだけど
今回は、そこまで強く思うより、
お芝居として素直によかった、面白かった、
感動しながら観たとこが
この3年で変わったことかもしれない。

今も、まだ、被災地は「復興」はしてないけれど、
同じ東北でも被災地ではない秋田との温度差があるがために
平穏に過ごしてしまっているのかもしれないな…。


今回、再演にあたり、一部キャストの変更、そして、曲数増量?
役同士の関係が少し変更になっていた。
始まる前、アタシは武者さんが青島さんの役をやるんだと思ってた。
年齢的にもアリだし。そういう苦悩する武者さんも観てみたいと思ったのかも。
でも、そうすると、村井さんは何だろう?とか…。

しかし…予想は裏切られ…
武者さんはかなりスパイス的な役で七変化。
新たに加わった役で、
村井さんが、青島さんの役を…
だいぶ前に観た村井さんより、ずっとずっと大人になった演技者になったなぁと
思ったり(どこ目線だよ(苦笑))
よかったです。


やっぱり、これは東北でやるべきだよ。
うん…
そう切に願う作品です。

(一部、アメブロの自分の文章より転載)

2014.6.28 リーディング極上文学 ドグラ・マグラ

場所がイマイチわからず…1度、通り過ぎてしまった。
ちゃんと看板見たつもりだったのに…ビルの看板は見落とした。
駆け込んで、開演ギリギリ。
夏にもなろうかの東京で走るってことは汗が…。
汗くさくてスイマセン。(一応、汗ふきシートで拭いたけど)


ゴーバスターズファンな私は、ビートバスター役の松本寛也くん目当てで
この公演チケットをゲット。
まぁ、リーディングってのも観たことなかったし、
なんたってチラシが凄く目をひくものあったし。
それと、もう一つ引きつけたのは、女性役を男性がやるってこと。
HPの写真はなかなかキレイだった。


ドグラマグラ…書店で並んでいる本は見たことはあるけど、
読んだことはない。
なのに、この芝居、全体を起承転結にわけ、それを日によって順番をずらす
ウロボロス形式」だという。
起承転結、承転結起、転結起承…というように。
アタシの行った日は、転からの日。
これは内容分かってたほうがいいのかなぁと文庫本上下巻買ったけれど、
結局、読み進めないまま、観劇になってしまった。
(で、いまだに上巻読み終わってないwww)

けど、内容がわからないってことはなかった。
心配無用だったって感じ。
というか、この本自体が難しいので、よくぞここまでわかりやすくできるもんだ!
と感心してしまったくらい。
飽きさせない。
途中、客席に降りてきてクイズとか息抜きもあって、あっという間に終わった感じ。


松本くんはじめ、若い役者がたくさんいる中、
酒井敏也さん(別の日はブラザートムさん)という中堅が一人いることが
いい軸になっているのかなぁ〜なんて。
でも、かなりイジられてたけど、酒井さんって天然なのか?
(松本君もかなり天然(笑))
でも、実は短気そうなとこもあるのかななんて場面もあったけど(苦笑)

まぁ、そんな酒井さん…テレビで見てても思ったけど、
カツゼツがあんまりよくないのかなぁ。
聞きづらいセリフがあって少し残念だったかなぁ。

2013.11.10 こまつ座 イーハトーボの劇列車

久々に芳雄くん目当て。
それも井上ひさしのストレートプレイ。
一回観てみたかったんだよね〜芳雄くんのストレート。


内容は宮沢賢治の一生みたいなものに、彼の作品に出てくる登場人物が
寄り添うように出てくる…そんな感じ。
かなりザックリですが。

なので、主人公ケンジの芳雄くんは花巻弁(岩手弁)。
彼、九州の人なのに、素朴な東北人になってた。

すごい量のセリフ、そして、テンポがよくないと崩れそうな感じ。
だけど、難なくセリフをこなし、テンポよく笑わせ、不思議がらせる。
そして…泣かせる場面も。

東京に住んでたら、リピートしたなぁ。
芳雄くんが出てたわりには…お客さんが満員じゃなかった気がする。
ミュージカルファンでも、観ればいいのに…。


1年後くらいに地上派で放送した。
もちろん…録画した。


そういえば、
会場に早く着いてしまい…エレベーター降りてすぐに扉があると知らずに
そこで降りたら…扉の向こうで発声のウォーミングアップをしている声が聞こえた。
あれは…
駅員さんの声、というか発車ベルの発声だった。
ウォーミングアップって基本だし、大事だよねーって思ったのでした。

2013.12.6 遊佐演劇研究会 パラサイド・パラダイス

映画村のエキストラ関係の方が出演されるということで、
初鑑賞。
この季節の観劇は…正直、迷うよね。
ってことで、この時も吹雪いてて、さらに近くまで行っておきながら
道に迷うという。
まぁ、なんとか無事着いたけど、開演ギリギリだった。


既成台本のようですね…
広い舞台に鉄筋を組んだ近代的なセット。
始まりも、ビートのよい曲から…。
なんだか凄いものが始まる予感。

確かに
面白かった。
面白かったんだけど…
なんだろう…
演出が堅い…気がした。
緩さがないというか、キチッ、キチッとしているというか。
きっと、真面目な方たちなのだろうなぁって感じがして
勿体無いと思った。
さらに、舞台上の方々の緊張がすごく伝わってきて…。
あの広い舞台なのに、緊張伝わるって凄いけど。
年に1回公演を恒例にしているようなので、これが集大成なのかもしれないけど。
緊張しました、観てて(笑)

内容は、ワタシの好きなワンシチュエーションのドンデン返し系だったんで
面白かった。
だからこそ、実に勿体無い感じだった。
みんな上手いし。

テンポ的な余裕…が欲しかったかなと。


それと…
上の空間がもった無いなぁって。
本来は小劇場で、あのセットらしく、こじんまりとしてる感じを出すみたいだけど
舞台が広いので、こじんまり感がなくて。
何かに使うのかな?と思ったのだけど、使われることなく終わってしまい。
転換時でもいいから、なにか「たて」の動きが欲しかったなぁなんて
思ったりしました。
既成台本だから…演出変えることって出来ないのかな…わからないけど。

うーん。実に勿体無いお芝居でした。
来年も頑張って欲しいものです。

2013.11.30 演劇ユニットFuRu〜Ru 珠ちゃんのえにっき

何年かに一本というペースで公演を続けるFuRu〜Ruさん。
3年ぶりの公演。
完全オリジナル。

かわいいタイトルなのに、かなり今の社会にトゲを刺しているいる
そんな作品だった。
子育て、そして、介護…障がい者の行く末…。

実際、メンバーさんの中には介護をしながら…という方もいて…
経験の中からのセリフなのか…ココロにズンとくるものがあった。


小学1年のこどもを連れて行ったのだけど…
内容的には難しかったよう…。
でも、笑いどころもあり、そこは印象深かったみたい。

演劇経験でも、人生でもセンパイの皆様に
生意気を言うのもなんだけれど、
前回より、かなりいろんなものが良くなった気がした。


次回はいつだろう…
たぶん。観に行く。
オトナの演劇人は少ない秋田です。
ぜひ、頑張って欲しいと思います。