2010.5.9(日) 劇団はちのす 「TRUTH」

秋田市で活動している劇団はちのす
第18回公演。

秋田市で定期的に公演している劇団といえば、このはちのすと、うちのとこウィルパワー
そして、秋田大学演劇サークルきたのかい、ぐらいだろうか。


はちのすさんは、ほとんどが既成台本の作品を手がけ、
2010年のはちのすは、2ヶ月に1回の割合で公演を打つらしく、その1本目が、
このTRUTH、再演だ。
前回、たしかチラシをどこかでもらったけど、日程が合わず行けなかったので、
ちょっと楽しみだった。

また、ウィルパワーから代表の加賀屋さんが、客演として出る。
腕のたつ剣豪という設定らしく、初めて袴姿を見る。

はちのすさんの公演拠点は文化会館小ホール。
いつも小さな会場でしか芝居に出ていないワタシにとっては
ちょっとあこがれの場所…。


公演後、役者の客出し(芝居が終った役者が、お客さんを玄関で見送ること)をしないため
公演前、楽屋にお邪魔した。
着物を着たキャストたち…セリフを繰り返している人、完全にくつろいでる人、
ワタシと同じような楽屋訪問者に挨拶をしている人…。
女性人は、メイクや髪、着物の着付けと…チェックをしているメンバーがほとんどだった。
傍から、公演前の様子を見れるってなんだか不思議な感じがした。
いつもなら、見れるもんじゃないし…自分が出る前は…なんだかバタバタしているし。


客席は結構埋まっていた。
知った顔も何人か…。


舞台が始まると…そこはまだ刀を差した剣豪のいる時代、江戸末期があった。
袴に、着物、木刀…。
なかなかカッコいい紳士が舞台に揃っている。
けれど…剣道をやっていたワタシから見ると、ちょっと腰が入ってないメンバーが…。
練習時、たまに見かけていたんで、気にはなってたんだけどね。

殺陣って難しいね…。
やってみたいけど…。

練習回数、練習時間を十分取っていることもあり、キレイにまとまっている。
ちょっと噛むくらいで、何事もない…。
内容も面白かった。
それぞれ、頑張っていたし、ウマイし。

稽古に途中参加した剣豪役の加賀屋さんは、今まで見たことのない貫禄。
ヨカッタ。


でも、なんか…そういう感想しか出ないのは…いまいちインパクトがないのかなぁ。
たまにははちのすさんでコメディやってほしいかも…。
(といっても、2006年の赤鬼しか観てないのだけど…)


<TRUTH>作・成井豊+真柴あずき
2010.5.9(日) 13時開演
秋田市文化会館小ホール 全席自由

山岡…吹浦清(劇団ドールファミリー)、
弥次郎…高橋寛志、英之助…秋山裕介、鏡吾…伊藤重喜、
隼助…小林瑛喜、三郎太…徳光慎太郎、虎太郎…加藤順平、
ふじ…春日恵美、初音…加藤麻弓、美緒…東海林望
帆平…加賀屋淳之介(劇団プロデュースチームウィルパワー)、
月真和尚…本橋拓実(きたのかい)


あらすじ
慶応四年(1868年)一月、
鳥羽・伏見の戦い」にて幕府軍薩長軍に大敗する。

その戦に参加していた上田藩の弥次郎が2年ぶりに江戸の藩邸に帰ってきた。
「朝敵となった幕府を捨て、帝に恭順すべき」と、
藩内の若い仲間たちは弥次郎に同調するが、
関ヶ原以来の譜代である上田藩は主戦派が多数を占め、
徹底抗戦の姿勢を崩さない。

そんなある日、仲間の一人、隼助の改造した鉄砲が暴発して、弥次郎は聴力を失ってしまう。

上田に帰国を命じられた弥次郎は、仲間達のため、藩の為に、最後の仕事をしようと決意する。
それは、若い藩主を意のままに操り、更には勝海舟の暗殺を企む、
主戦派の筆頭「横溝左近」の暗殺だったのだが…。
(チラシより)