2006.5.14(日) 赤鬼

この日は、お芝居の梯子。

秋田のアマチュア劇団「はちのす」の公演で
会場はジョイナス多目的ホール
前回、ここではユニット「爆劇」の公演を観ている。
あのとき、スライドを使ったお芝居に「こんな使い方もあるんだ」と感心していたのだけど、
今回も、入り口からはいって手前と奥に客席を作り、真ん中が舞台という
これまた新しい作り方。

この「赤鬼」という作品。野田秀樹の代表作である。
野田作品を実際には見たことがない。
(テレビでやっていたものを一つ持っているけれど、見ていない…)
ただ、走るんだ。動くんだ。という話は聞いたことがある。
だから、こんな舞台の作りになったのか…と思った。

確かに、走る。
そして、客席の後ろまで使う演出。
ホールいっぱいに使っての芝居はスゴイと思った。

作品に関しては、この作品は難しいだろうなぁと思ったのが第一の感想。
主役「赤鬼」に関わる三人は重要な役どころ。
「あの女」役の彼女は見事だった。
そして、あの女の兄「とんび」役の彼も、いい味出てたし。
それに絡む「ミズカネ」役の彼もキャラはよかったけど、噛み噛みなところが惜しかったよ…。
そして、
「赤鬼」は「赤鬼」だった。台詞は日本語ではない。日本では通じない言葉という設定で
唸る台詞が多い。
けれど、喜怒哀楽がうまく表現されていたと。

かなり稽古したんだろうな…コレ。
それが最終的な感想なんだけどね。

一つ気になったのは、漁村の話…なのに、みんな肌がやけに白かったことかな。
ワイルドさに欠けた。
二週に渡っての公演だったようなので、翌週には改善されてたことを願う。

*追記*
偶然、劇団のY子ちゃんと一緒に観た。
Y子ちゃんは、野田作品を観ているらしい。
やっぱり、ホンモノの方がいいと…そりゃ、そうだろ(笑)
頑張ってるってことだけは、認めてあげようぜ。フフフ

<劇団はちのす公演 赤鬼>
2006.5.14(日)
ジョイナス多目的ホール