2006.5.14(日) 見果てぬ夢

秋田で演劇をやっている、アマチュアの劇団員、大学生、フリーで活躍している人たちを集めて
公演をするプロデュース公演「玉手箱」。
今年で、第3弾となり、過去2回は、アガサクリスティーの「検察側の証人」「蜘蛛の巣」といった
本格推理作品を公演してきた。
しかし、今年はガラリ変わって「生と死」をいう題材の堤泰之の「見果てぬ夢」を公演。

演出も、少し若くなり・・・
というか、自分の入ってる劇団の主だったり・・・。
同じ時期に稽古をしていた「サクラ・サイフル・ライフ・ライ」
これも「死」をテーマにしていた。
そんな二つの死を考えながらの演出は大変だったみたい。お疲れ様でした。

今回は、何名かがWキャストで二つの組に分かれていて、
12日(金)夜、13日(土)昼(月組
13日(土)夜、14日(日)昼(花組
の4回公演。
玉手箱公演では一番長い公演だ。

ワタシが行ったのは、最終日。
演劇用語で言ったら、「楽日、マチネの公演」というのだろうか(笑)

とある病院の中庭だけのワンシーン舞台。
余計な暗転とかもなく、シンプルにできている。
稽古は約3ヶ月。さすがだ・・・トチることもなく、噛むこともなく(多分・・・)
1人1人の役が生きているのに、まとまっていた。
そう感じる舞台だった。

個人的には我が劇団のKさん。
おいしい役でカッコいい。「サクラ・・・」の稽古とかぶっていて、かなり不安そうだったけど、
しっかり、ステキなお医者さんを演じていたと思う。

「生と死」をテーマにしているのに、重くはなく、
笑えて、そして、ジーンとして。
最後には、生きることって案外ステキなことかもしれない。
頑張ろう・・・
爽快な気分でそう思える舞台だった。

ワタシは劇団に所属はしているものの、
他の劇団員との交流はほとんどない。
だから知っている人も少ないから、素直にみんな器用な役者さんだなぁと感心してしまう。
玉手箱のこの公演は、選ばれた人しか出れない。(いろんな意味ダケド)
いづれ出たいと思う気持ちと、無理だろうなぁと思う気持ちとが交差する。
一種の憧れの舞台のような気がしてきた今回の公演だった。
さて、4回目はあるんだろうか?

<玉手箱プロデュース 見果てぬ夢>
2006.5.14 13:30
秋田市文化会館小ホール