初めての東京観劇(6)

=渋谷 シアターコクーン 天保12年のシェイクスピア
渋谷には、新橋から地下鉄銀座線を利用。
渋谷には魔物がいる…
いっつも迷ってしまうんだなぁ〜。
そう、この日もハチ公に出会うはずが、モアイ像に出会ってしまった。
Wさん、Iさん、ごめんよぉ〜(^^;

無事、ハチ公口に出た。
Bunkamuraへ…
初めて知ったんですけど、BunkamuraってTOKYUだったんだね〜。
言い訳っぽいけど、渋谷なんて4〜5年行ってない。
行っても東急ハンズか、プラザエクウスくらいだけなもんで。
雰囲気も変ったなぁって思ったり。

さて、そんなことはいいとして。

メインは、「天保12年のシェイクスピア
時間が遅いということ、そして、週末だということもあるのだろうか、
結構、会社帰りっぽいサラリーマンなんかが見受けられる。
しかし、やっぱり女性の方が多い。

小腹が空いていたけれど、食べるところが…というか、
安いところが見当たらない。
会場に入ると、売店を見つけたんで、そこで「ベーグルサンド」をゲット。
一緒に売ってた「天保うどん」ってのも気にはなったけどね〜(^^;

プログラムを購入…
その前に、もぎりの所で、たくさんのチラシを寄こされた。
コンサートみたいだ。
そのガサばった状態でプログラムを買ったんだけど、なんと、袋がない…。
帝劇は付いたのに。
そのうえ、プログラムは2000円。400円も高い。
薄くてもいいから、袋をつけてくれという感じ。
ゴミ箱にチラシ捨てられてたりもしてたけどね。
大きめの袋(バッグではない…)持って行ってよかった。

開演前。
帝劇同様、トイレは長蛇の列だ。
ギリギリだった…。

コクーンの舞台は、それほど広くはないように思えた。
というか、会場自体も。
それでも、立ち見席なんかもあったりして、気軽に芝居を楽しめる小屋なのかもしれない。
芝居が始まる前から、舞台上にドレスを着た役者さんがウロウロしていたり、
スタッフと思われる人が、セットの柱の点検をしている。
Wさんと…
わらび座みたいだね」と話していた。

オープニングの曲が始まった。
ちなみに、この芝居もミュージカルだ。
といっても、場面、場面に歌のあるタイプ。

会場が明るいままで、客席からもキャストが舞台上へ出てくる。
でも、もっとビックリしたのが、歌詞が電光掲示板で出ていることだった。
…これはわかりやすい。
けど、お金かかってるなと(笑)

キャストのほとんどがテレビで活躍している役者さんばかり。
エリザベートとはまた違う意味で、チケット代の高さがうかがえる…。
そんなことばかり考えているわけではないんだけどね。
もっと、身近に芝居を観れる環境になれないかなぁと思って。
そのためには、やっぱ、チケット代が安くなければ観たい人も観れないな…と思うわけですよ。
セットや、趣向、キャスト、スタッフにもお金はかかるだろうけど、
芝居ってそんなことしなくても、身体で、台詞で表現できるわけだし。
そして、何といっても、この芝居の中の台詞にもあったんだけど、
観る側の想像力で成り立たせることができるわけで。
そんなら小劇場やアマチュアと変らないのかもしれないけれど…。
まぁ、役者さん、スタッフさんたちは、それで飯食ってるってもの分かるんだけどね。

それはおいといて…。
この話は、天保12年の時代劇。
だけど、シェイクスピア劇を織り込んで話が進んでいく。
シェイクスピア劇は、「真夏の夜の夢」と江守徹さんが演じた「マクベス」しか見たことがない。
あと有名な「ロミオとジュリエット」の名場面は知っているけれど。
(おぉ、ロミオ、なぜあなたはロミオなの〜っていうヤツだね)
なので、どこにシェイクスピアが入っているのか…よくわからなかった。
いや、知らなくても十分楽しめる作品だけど、
知っていれば、もっと楽しめたんじゃないかと思う。
尾瀬の幕兵衛役、勝村政信さんがやった「マクベス」のシーンで、嬉しくなっちゃったもんね〜。
勝村さん、結構好き(笑)

メインで出てくる三世次役である唐沢寿明さんも
好きな役者さんではあるんだけど、あんまり芝居をしているところは見たことがなかった。
テレビ、あんまり見ないし(苦笑)
でも、なかなかいい味出てました。歌も上手いし。
前日のエリザベートの印象が強いせいで、比較してしまうんだけど、
役的には高島兄のルキーニみたいな存在なんだよね。
進行しつつ、場面に入り込むっていうか。

あと、意外にいいなぁって思ったのは、「お光」「おさち」の二役を演じた篠原涼子さん。
歌は上手いからね〜。可愛いかったし。
芝居自体もさ、ドラマやってることもあるからちゃんとしてるし。
早着替えシーンがあるんだけど、あれはすごかった。舞台裏が見てみたいっす。
まぁ、ひとつ惜しいのが、歌はマイクが入るから会場に通るんだけど、
台詞は「生声」になるんで、聞こえにくくなる…声量がもうちょっとあればって感じかな。

それにしても…
舞台内容は、かなりエロエロです。
脚本は井上ひさし氏なんだけど。
そのエロさを蜷川演出はすごくエロ放出してます。
いやらしい…っていうんじゃないんだけど、かなり過激ではあるかなぁ。
舞台でよくぞ、そこまでみたいな。
ホントに乳出ちゃうし。あの人ギャラ高いのかなぁなんて思ったり(笑)
テレビじゃできないよななんて思ったら、WOWOWでは放送するらしい(^^;
地上波では無理だな。台詞に禁止用語あるしね。
それでも、いやらしくもないし、卑しい部分はいっぱいだったけど、
嫌味でもない。
ドタバタもあれば、藤原竜也さん扮する「きじるしの王次」なんかは
意味なくはじけてたり、その一方で、純愛なんかもあり。
そういえば、身毒丸以来だもんなぁ、彼の演技を見たのは…
大人になったね〜(笑)
もう一度ジックリ、というか、シェイクスピアを勉強してから見たいような気がする。

そういえば…舞台はそれほど広くはない。
けれども、セットがはけていく様を見ると、ソデはかなり幅があると見えた。
この芝居、ほとんどが屋内設定のシーンが多く、セットで一段高い舞台を作っている。
ドリフの家の中のコントセットとか、N○Kの「道中でござる」みたいな感じ。
わざとなのか・・・ゴロゴロと音がする。
エリザベートが静かだった分、こっちは、小さな劇団の舞台でも観ているような感じ?
それもそれで味があるけれどね。

約4時間の舞台。
あっという間に終わった。

休憩20分入ったけどね…20分は短いなぁ…トイレいっぱいで大変だった。
帝劇みたいに男性用開放とかしないし。
つか、してくれ…とアンケートに書いちゃった(笑)
臨機応変にしてもらいたいものだなと。

会場を出たのは、22時半も過ぎた頃。
渋谷には人がまだまだ、たくさんいる。
いや、週末だ…夜はこれからの人たちが渋谷駅で降りていく。

東京観劇、感激ツアーの工程は全て終了した。
あとは、秋田へ帰るだけなんだな…
そんな思いを抱きながら、汐留へ向かった。

天保12年のシェイクスピア
2005.9.30(金) 18:30
Bunkamuraシアターコクーン A席2回E列28番