初めての東京観劇(2)

=いざ、帝国劇場へ=

この日の観劇予定は、帝国劇場で上演されている東宝版「エリザベート」。
何の予備知識も持たず、ワタシは純粋に芝居が観たいと思っただけで、
この旅行(ツアー)?!に無理矢理参加した。
誰が出ているのか、内容はどんなものなのか…
ネットでも検索せず、ただフラっとやってきた状態の観劇。

開演は13時。
帝劇到着、10時半頃。
こんなに早く帝劇に行ったのには訳があった。
Wさんが「入り待ち」をするというのだ。
そう、役者さん達が、劇場に入っていくのを一目見ようというヤツだ。
すでに、劇場の前には、女性ばかりがチラホラと立っている。
中には「チケット売ってください」という紙を広げている人も…。
チケットを売るダフ屋はいないようだけど。
(ってか、今もダフ屋っているんか???最近見たことない)

劇場駐車場入り口にも、そして、劇場地下の飲食街にも…
女性ばかりがたくさん。
よく考えてみると、この日って平日。
みんな仕事はどうしているんだろう??なんて考えたりして。
ちなみワタシは、休みを取ったよ。まぁ、サービス業なんで、平日は休みやすいんだけどね。

地下に入り口があるのだろう…
飲食店の前に並んだ人の中に何人かの「役者」と思われる人が
囲まれて、握手や、写真、サインを求められている。
中には、何度も来ているのだろう(リピーターが相当いるという話)、
前に撮った写真を渡したりもしているし、親しげに話しをしている人もいる。
若い役者さんは、地下鉄で来るらしいな。

そんな中、遠くで「きゃーーー」という声が。
駐車場から、劇場内に入ってきた主要な役者さんだ。
それも、この芝居のキーパーソンとなっている役の人気俳優の登場らしい。
山口祐一郎さん。
Wさん、Iさんの大好きな役者さんだ。
ワタシは、彼のこと知らなかった。だから、それを遠く見ていた。
「すげーなぁ。この人たち」と…。
そうこれから起こることを知る由もなかったのだ。

何の知識もなく行ったものの、少しだけ山口祐一郎さんの話は聞いていた。
そして、この日が彼の楽日だ…ということも。
この9月だけの1ヶ月公演で、彼の役はWキャスト。
芝居自体の千秋楽は、翌日の30日。
この二日間の分はなかなかチケットが取れなかったという。
そう、ワタシのチケットは、旅の一週間前、ようやく取ってもらったモノ。
それも、オークションで倍額だ…
正直迷っていた。こんな高い値段でチケットを買うなんてことがあるのか…とか。
観れなければ、別の小劇場の芝居やら、新宿にルミネざ吉本か、落語でも観に行こうなんて。
しかし、友達とは同じ部屋だし、
パンフだけを購入してもらっても、「生」(ライブ)の興奮は分からない。
だから、買った…吉と出るのか、凶と出るのか、それは賭けみたいなものだった。

午後12時。
地下2階にある軽食屋さんで、食事。
これから始まる約3時間半の芝居に備える。
Wさんのネット友Kさんと待ち合わせ。
開場…。
ワタシだけ席が2階なので、終了したら、どうするか…だけを決めて劇場内へ散った。
終了後は「森光子」の前(笑)
ポスターがはってるところだ。

さぁ、女性だらけの場内へ、いざ出陣!!!